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「異常検知AIを用いた漏水検知手法の開発」

 水ing株式会社(社長:大汐 信光、本社:東京都港区)が発表した論文「異常検知AIを用いた漏水検知手法の開発」が、環境システム計測制御学会(以下、EICA)主催の研究発表会において、奨励賞※を受賞したことをお知らせします。

 当社が本研究発表会において発表した「異常検知AIによる漏水検知モデル」は、浄水場の老朽化および地震などの自然災害により、断水・漏水事故などが発生した際、異常を自動検知し、迅速に警報を出すことを目標に開発したものです。現在用いられている、衛星データやセンサーによる漏水検知方法は、精度が高い一方で、データ収集コストが高いという課題があります。本研究で開発した漏水検知AIに使用するデータは配水量(浄水場から市内へ送り出される水の量)のみであり、比較的容易に多くの自治体で構築することが可能であると考えられます。また、ガス充填や漏水音の検知など、路上での漏水検知と組み合わせることにより、より実効性の高い漏水検知手法となる可能性を高く評価いただき、受賞に至りました。
 当社グループは、これからも水や環境に関わる研究開発を通じ、地域や社会に貢献してまいります。

※ 「奨励賞」は、技術分野の将来の貢献を奨励することを目的とし、EICAが主催する研究発表会において優れた内容の研究発表を行った者に対し、贈られるものです。

受賞コメント

水ing株式会社 RDCシステム・デザイン開発部 隋 鵬哲

 当社がこれまで試行錯誤を重ねた末に生まれた「異常検知AIによる漏水検知モデル」でこの賞をいただいたことをとてもうれしく思います。配水流量の異常増大は、必ずしも漏水であるとは言えませんが、漏水の可能性が高いという警報を出すことは漏水被害の最小化につながります。現在は研究アプローチの基本検討段階ではありますが、今後は流量以外の異常変化(圧力など)と合わせて検知手法を検討し、技術分野の将来の貢献につながるよう、これからも研究開発に努めてまいります。

参 考

環境システム計測制御学会について

 環境システム計測制御学会(The society of Environmental Instrumentation Control and Automation, EICA)は、1991年に、上下水道・廃棄物・大気汚染など、環境分野の計測・制御・自動化技術を担う「産官学連携の学会」として創立され、発展しました。計測・制御・情報解析を基盤技術とし、さらに発展著しいICT(情報通信技術)を加えることで、さまざまな環境問題の解決に貢献しています。

環境システム計測制御学会WEBサイト

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